デビュー当時から火の用心
CMやバラエティーで活躍の優香さんが、フジテレビ系「太陽は沈まない」で、“禁じられた恋”をせつなく演じている。
「太陽は沈まない」は、突然死した母親の死の真相究明のため、医療ミスを隠そうとする大病院に立ち向かっていく高校生、直(滝沢秀明)の友情、恋、戦いを描いていく。そんな彼にひかれるのが優香さん演じる女子高生の亜美。おとなしくひかえ目、清楚なお嬢さんだ。だが、亜美は直の敵である大病院外科部長の一人娘。当然のことながらこれは、苦しい恋。
「お嬢さま役と聞いた時、ツンとした高飛車な人をイメージしました。でも、亜美はお金持ちを鼻にかけることはありません。可愛らしく、いい女の子です」。そんな亜美が大切な家族を守ってあげたい、直の味方にもなりたいと悩むことになる。連続ドラマ初挑戦。「とても難しい役で、緊張の連続でした。その役になり切るのは難かしい。どうしてもぎこちなくなってしまいます。今まで見たことのない優香を見せたいと頑張っています」
優香という芸名はインターネットと雑誌で公募した。なんと一万七千もの応募があった。デビューしたころは所属プロダクションの寮住まい。この時、大好きなお香をたいてベッドの棚をこがしてしまった。「火気厳禁」と宣告され、以後、火の用心。一年半の寮生活で掃除、洗濯など家事をしっかりと身につけた。六月二七日が二〇歳の誕生日。
ところで「ほのお」は今号が三〇〇号。一〇〇号(昭和五八年一〇月)の「Hello Firefighter」に登場したのが、当時、NHK朝のテレビ小説「おしん」で人気の小林綾子さん。小学校四年生だった。そして二〇〇号(平成四年二月)は大学一年生になった小林さん。その小林さんは今は結婚し、女優業に専念している。
「太陽は沈まない」で女優スタートの優香さん。「ほのお」四〇〇号のころは、さんさんと明るく輝く太陽のような素晴らしい女優に−。
(インタビュー・編集部)