5.2.14.3 stability_properties_for_different_angle_of_heel (N871-4.2.113.3)
stability_properties_for_different_angles_of_heelは、個々のDefinition_of_starting_floating_positionにあてはまる全ての復元力特性について詳述する。それぞれのStability_properties_for_one_floating_positionは、一つまたは複数のStability_propertyの対象によって定義されるstability_properties_for_different_angles_of_heelを持つ。
5.2.14.4 related_stability_table (N871-4.2.113.4)
related_stability_tableは、Stability_properties_for_one_flating_positionが関連するStability_tablesである。それぞれのStability_properties_for_one_floating_positionは、一つあるいは複数のStability_tableの対象によって定義されるrelated_stability_tableの連続したリストを持つ。それぞれのStability_tableは、一つ以上のStability_properties_for_one_floating_positionの対象のためにrelated_stability_tableを定義する。
5.2.15 Stability_property (N871-4.2.52)
Stability_propertyは、特定の載荷状態で船体モールド形状の復元力計算ために必要なすべての特性を定義する。Stability_propertyと関連するデータは、以下のとおり。
5.2.15.1 angle_of_heel (N871-4.2.52.1)
angle_of_heel(ヒール角)は、x軸のまわりで船の回転角度を指定する。船の右舷側が下がるならば、ヒール角は正の値を持つ。
5.2.15.2 centre_of_buoyancy (N871-4.2.52.2)
centre_of_buoyancy(浮心)は、船体モールド形状の水中部分の容積中心の位置を指定する。x座標は船尾垂線、y座標は中心線、そしてz座標はベースラインから計られる。それぞれのStability_propertyは、ただ一つのCartesian_pointによって定義されるcentre_of_buoyancyをもつ。それぞれのCartesian_pointは、ゼロ、一つあるいは複数のstability_propertyの対象のためにcentre_of_buoyancyを定義する。
5.2.15.3 righting_arm (N871-4.2.52.3)
righting_arm(復原てこ)は、傾いた喫水線に対して浮心を通る垂直な線と、centre_of_gravity_above_keelを通る垂直な線の間の距離を指定する。
解説：
5.2.12〜5.2.15で解説した、復元力の特性に関する4つのアプリケーションオブジェクト、
- Stability_table
- Stability_properties_for_one_floating_position
- Stability_definition
- Stability_property
の関連を示したEXPRESS-Gを図5.2-5に示す。
