7.1.2 設計区域(Design Zones)
一般的な内部区画タイプの一つは“設計”区域(“design”zone)である区画は完成船又は就航船の機能的要素を考慮したものであるが、設計区域は設計者或いは設計コンサルタントによって船舶の建造に関連付けられるものである。設計及び建造を容易にする為に設計区域によって船舶をブロックに分割して利用することが出来る。
区画と同様に設計区域は甲板、隔壁、外板などに代表される面によって境界を定められているが、その他の面によって定められていることも出来る。設計区域は船舶設計プロセスの適用範囲内の構成管理に使用されるのが一般的と考えられる。これらの理由により区域を定義し、さらに船体の製品構造化を可能にする為に区画モデルが開発された。全ての構造パーツ、構造組立てパーツ及びエンジニアリング・パーツは船舶の特定区域に関連付けられる。
7.1.3 防火区域(Fire Zones)
艦艇設計では消火能力をとくに適切に備えるべきと考えられる。損傷制御コンソールにより遠隔操作で消火作業をすることが出来る。船舶設計段階において船舶は幾つかの防火区域に分割される。防火区域の境界は炎と煙が船舶の一領域から次の領域へ移動するのを妨げるように設計された物理的な境界であり、全て水密又はガス密隔壁である。船体の防火区域境界は鋼鉄で、船楼の隔壁がアルミニュームの場合は、不燃性の断熱材で覆われる。損傷制御甲板上の各防火区域境界は、スプリング留め、ジョイナ・タイプ防火ドア、電磁式ドア・キャッチ付であり、隣接急速作動水密ドアも備えられている。各防火区域には、炎、煙及び熱センサが備えられており、損傷制御コンソールの危険探知パネル上の中央ディスプレイ上で表示され、乗組員が、船内火災を安全かつ効果的に監視及び制御できるようになっている。
7.1.4 集合保護システム(Collective Protection System (CPS) Zones)
艦艇に共通するもう一つの区域タイプは圧力区域であり、外の大気圧よりもわずかに高い圧力を維持するように設計された船舶の領域を定義する為に使用される。圧力区域は一般的には集合保護システム(CPS-Collective Protection System)として参照されるものであり、細菌戦及び核戦争用に必要である。圧力区域にポンプで入れられる空気はフィルターで特別に濾され、有害汚染物質が取り除かれる。前述の防火区域の場合と同様に緊急時に区画を密閉する為、圧力区域の境界は特殊な自動閉鎖装置を備えている。
7.1.5 配置領域(Arrangement Zones)
最後に検討された区域タイプは配置区域であり、船舶設計の初期段階に於いて区画配置を制御及び管理するために使用される。与えられた範囲(配置区域)内に配置される区画の集合体が、個別又は作業グループに割り当てられる。設計者は配置区域の境界内において、乗組員の人数、貨物量などのスペース要件を満たす区画の境界を定義することができる縦及び横グリッドを設定することによって隔壁の配置を制約し、標準化が可能である。