プラントアイテムの形状は、包絡面による表現から詳細な設計図面までさまざまなレベルでの抽象概念で表現することができる。さらに、データ計画モデルは、変換するという概念が、このアプリケーションプロトコルの必要条件であることも示している。
個々のプラントアイテム、プラントアイテムの間の関係やプラントアイテムのグルーピングに対して変換は可能である。これをデータ計画モデルに注釈付けられた全ての概念に適用する。
注) ISO10303-227を、カタログアイテム(パーツライブラリ)と分類を照合するためにISO13584と、あるいはプラントアイテム、プラント、プラントシステム、コネクタを分類するためにISO10303-221、annexM[3]とともに使われてよい。
このアプリケーションプロトコルはプラントのライフサイクルにわたって、異なる代理店の間で、プラント配管系設計やレイアウトの情報を交換するために、前後関係、範囲、情報の必要条件を定義し、これらの要求を満たすために必要とされる統合されたリソースを規定する。
この情報を交換する理由には次のようなものが挙げられる。
プラントオーナーから建設エンジニアリング(AE)会社へ要求事項の交換
設計エンジニアからプラントシステムエンジニアへ配管と機器の設計図の交換
設計エンジニアからプラントシステムエンジニアへ記管や機器の設計図における変更点の交換
AEと建設会社の間での配管の製造と据付情報の交換
AE、配管製造業者、建設会社の間での配管製造と検査情報の交換
異なるエンジニアが製作した設計図の統合
プラントの配管系構成要素と他のプラント構成要素との物理的な干渉の検出
AEと建設会社との間での建設仕様の交換
プラントオーナー、AE会社、建設会社の間での完成したプラントとシステムコンフィグレーションの交換
アプリケーションプロトコルはISO10303の発展途上の実装にむけた基礎やAP実装の適合性試験のための抽象テストスイートを提供する。
第一節ではアプリケーションプロトコルの範囲を定義し、APでカバーされるデータや機能を要約する。第二節ではISO10303-227で定義された言葉のリストを挙げ、他で定義されている言葉のある場所を示している。範囲定義の基礎になるアプリケーション活動モデルはannex.Fに示す。アプリケーションの情報要件はそのアプリケーションに適合した専門用語を用いて第四節で規定されている。アプリケーション参照モデルとして参照している情報要件のグラフィカルな表現はannex.Gに示す。
このアプリケーションリファレンスモデル(ARM)の「壁紙」と題名のつけられたバージョンがannex.Mにある。
リソース構成要素は情報要件と合致するように解釈される。この解釈はアプリケーションインタプリテッドモデル(AIM)を生み出す。この解釈は、5.1にあるように、情報要件とAIMの間の一致を示す。AIMの短い一覧は統合リソースへのインターフェースを規定していて、5.2に示してある。AIMで使われる構成要素向け統合リソースで与えられている定義とEXPRESSはAIMにはインポートされない下部型や選択リスト項目を含むことを注意する。Annex.Aで与えられた拡張一覧には注釈なしでAIMむけの完全なEXPRESSを含んでいる。AIMのグラフィカルな表現はannex.Hで与えてある。特定の実装方式への追加の要件はannex.Dで与えてある。