日本財団 図書館


第24回アジア太平洋造船専門家会議 (APSEM2000)

 

シェラトン・ランカウィ・ビーチ・リゾートにて

 

開会式挨拶

 

マレイシア連邦Dato' Seri Dr. Ling Long Sik運輸大臣あいさつ

 

マレイシア造船工業会(AMIM)会長Y.Bhg. Dato' Amin Sha Haji Omar Shah殿、

APSEM2000各国代表団長殿、

APSEM2000運営委員長Lee Yew Kim殿、

来賓の皆様、

ご列席の皆様、

何よりも先ず、本日このような立派な会議を開催して下さいましたマレイシア造船工業会(AMIM)の皆様にお礼を申し上げたいと存じます。今日お集まり頂きました皆様とともに、ここマレイシアのランカウィにおきまして第24回アジア太平洋造船専門家会議(APSEM2000)に出席できることは、私の大きな喜びとするところであります。皆様の中にはマレイシアを初めて訪れた方もおいでかと思いますが、今回が今後たびたびお越しいただく皮切りとなることを願ってやみません。皆様全員に申し上げます。“SELAMAT DATANG KE MALAYSIA.”マレイシアにようこそ!

この会議は日本とアジア太平洋地域の1ヵ国づつが交代で主催されている由、承っております。前回は日本の首都、東京で開催され、その際に、2000年の開催国としてマレイシアが指名され、AMIMが主催することが決定されたとのことであります。新たなミレニアムの最初の会議であるAPSEM2000の主催国を務めることは、マレイシアにとってまことに光栄なことであります。今回のテーマ「新ミレニアムにおける海事産業の課題」は、次の10年間においてこの産業を強化しようとされる、業界各位のご決意を反映するものであります。

この機会をお借りしまして、この会議を主催されたAMIMのご英断に敬意を表したいと存じます。造船、その他の海事産業の発展は政府、民間両者の責任でありますから、これは官民のパートナーシップにとって、まことに幸先のよいことであります。また、この会議を財政的に支援してくださった、日本財団並びに、日本政府にお礼を申し上げたいと存じます。

さて皆様、

アジア太平洋地域の発展途上国では、各造船所は高い操業コスト、限られた市場ネットワーク、技術的支援の不足などの問題に直面しております。これらの造船所の大半はまた、業界における基盤が確立した、定評ある造船所からの競争にも直面しております。これらの造船所は政府の援助や関連機関からの資金援助などに恵まれ、80年代から90年代初頭にかけては低迷していた稼働率も、近年では世界中からの輸出受注が増加したために、回復を見ております。競争力を確保するためには、業界自体においてもコスト削減の措置が必要でありましょう。これは資機材の直接輸入または代替、支援業務の改善、資金供給の円滑化、研究開発の強化などにより達成することができます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION