その他、側桁板の配置、中心線桁板、中心線内竜骨の構造、船底縦肋骨の配置などを断面図で示すことがある。
図面の右上方には、主要目(船の長さ、幅、深さ、計画喫水、肋骨心距、船級等)、ぎ装数、ぎ装品(錨、錨鎖、錨索、挽索、大索など)などを付記する。また左側に鋼材材料表を設けることがあるが、これは「所要鋼材表」として別紙とするのが便利である。
3.11 鋼材構造図(鋼材配置図)
中央横断面図を線図の正面線図に対応させるならば、鋼材構造図は、側面図および半幅平図面に相応するもので、両図が揃って三面図になる。綱材構造図は外板を除いた長さ方向の構造方式と部材寸法を示すものとなり、船こく構造各部の詳細図面作成の指針となる重要な図面である。
上から中心線縦断面図(二重底内の助板配置、特設肋骨、梁柱位置、甲板の配置などが図示され、肋骨、特設肋骨の寸法が示される)、各甲板平面図(操舵室頂部、航海船橋甲板、船橋甲板船首楼甲板、船尾楼甲板、上甲板、第二甲板、)の平面図(甲板の板割りと寸法、甲板梁の寸法、隔壁、鋼製壁の位置、甲板下縦桁と梁柱の配置)、一番下方に二重底平面、または単底内面(内底板の板割りと寸法、助板の位置、中心線桁板、側桁板の寸法、外側肘板の位置、二重底内タンクの区画、単底上面の構造)の順に配置する。また船首尾防撓構造の横桁の平面図、特別な位置の断面なども附記することがある。