日本財団 図書館


(1) 集中荷重

図(a)のように、はりの一点にかかるとみなされる荷重を集中荷重という。また、きわめて短い部分に分布している荷重は、便宜上集中荷重とみなし、その合力の作用点を荷重点とする。

(2) 等分布荷重

図(b)のように、はりの長さにわたって等しい力が一様に分布している荷重を等分布荷重という。

 

2.1.4 支点の反力

(1) はりのつりあい

はりに荷重が作用すると、はりが破壊したり、支点が移動しないと仮定すれば、はりはつりあうために支点に反力を生ずる。一般に、はりは水平に置かれ、荷重ははりに垂直に加わると考えられるから、荷重や反力は平行力になる。はりがつりあって静止の状態にあるときを考えれば、平行力のつりあいの条件から、1]はりに作用する外力の総和が0になる。2]はりのどこの点に関する力のモーメントの総和も0になる。となり、このことから反力・せん断力・曲げモーメントなどを求めることができる。

(2) 支点の反力

第2.8図のような一つの集中荷重W(kg)がかかる反力の求め方は、つりあいの第1条件から、

RA+RB-W=0

。鏗A+RB=W(kg)

(4)

RA:支点Aにおける反力(kg)

RB:支点Bにおける反力(kg)

033-1.gif

l:はりのスパン(cm)

a:A点から荷重Wの着力点までの距離(cm)

b:B点から〃

二つ以上の集中荷重がかかるはりの反力も上と同様にして求めることができる。

 

033-2.gif

第2.8図

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION