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第1.5表 圧延鋼材の引張試験規格値

(JIS G3101及びG3106)

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第1.2表に溶接構造の船体に使用する鋼材の材料規格を、第1.3表にJIS規格材とNK規格材との関係を、第1.4表に両規格材の化学成分を、第1.5表に圧延鋼材の引張試験規格値を示す。

 

1.3.2 鋼材の強さ

鋼材の強さを材料試験で求めるには、第1.2図のような試験片(1号試験片で、主として鋼板、平鋼及び形鋼に用いる)を作り、両端部分を試験機のチャックでつかみ、引張荷重を加える。これを引張り試験といい、中央の並行な部分(厚さTmm、幅Wmm)は荷重がかかるにつれて伸び、荷重がある限度に達するとくびれが生じ、それからは伸びがどんどん増して荷重はすこしずつしか上がらず、遂にはくびれの部分から破断する。中央平行部の中に設けた2個の標点マークの間の最初の長さをLとし、その間の伸びxを試験中刻々に測定し(精密伸び計にて)、これと加えた荷重Pとの関係を図示すると図1.3のようになる。

 

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第1.2図 1号引張試験片

R:肩部の半径 25mm以上

L:標点距離 200mm

T:厚さ

W:幅

T<9mm W=55〜60mm

9mm≦T≦23mm W=45〜50mm

23mm<T≦35mm W=35〜40mm

35mm<T W=30〜35mm

 

 

 

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