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6.6 引揚船台について

引揚船台は船架とも呼ばれ、もともと修繕設備であるが、造船用にも兼用されることが多い。引揚船台は次のようになっている。

 

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平均潮高線の位置をきわめるのは非常にむずかしいが、干・満潮の中間と考えて差支えない。陸上部は改修しようとする最大船舶の長さより長く、幅も十分の余裕があること、水中部も上架に支障ないよう十分の長さが必要である。

500総トン位の船の軽荷重量は300〜400トンであるから、引揚船台もこの重量に耐えるものでなければならない。

この重量は一平方米当り10トン位になるが、海岸の砂地ではこの程度の耐圧力を持っているものが多いので、特に補強の必要あるものは少ない。

しかし、ピボテイングポイント(進水に際し船尾が浮きはじめるとき支点となる部分)には一時的に大きな力がかかるので、特に大きな耐圧力が必要である。

修繕用の場合は引揚機が必要である。

引揚機は、原動機・捲取機及びシープ台を備えていなければならないが、2以上の引揚船台に併用しても差支えない。

 

 

 

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