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7.4 切断

切断方法は、切断時の入熱が少なくかつ切断精度の良い方法を用いることが望ましい。またガス切断についても使用ガス、火口形状の適切な選定により、精度及び切断時の歪に影響を及ぼす。

(1) 切断方法の選定

最近プラズマ切断技術は大変進足し、酸素プラズマ、エアープラズマ等は、従来のプラズマ(アルゴンリッチ)切断に比べ切断精度、特にベベル角がほとんどなく、急速に普及しつつある。第7.2表に切断方法を示す。

 

第7.2表

259-1.gif

 

(2) 切断上の注意

○切断精度、開先面について注意する。

○切断時に発生した歪は、除却する。

(例) t=2.3mmの場合、四周切断した時、端部が収縮し鋼板に変形が生じるが、端部をハンマーでたたいて伸ばし平面度を良くする。

○ガス切断時に水冷することは歪防止に好ましいが、切断面が悪くなることがあるので切断速度と冷却水量には注意が必要である。

○スケッチサイズで購入する場合、板コバをそのまま溶接する場合、錆、プライマーはあらかじめ除却する。

(3) ガス切断

ガス切断における火口、ガス圧、ガス流量の関係を第7.3表に示す。

 

 

 

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