7.2 歪発生の要因分析と特性要因図
薄板に発生する歪は、素材の置き方、切断、取付作業、溶接作業で発生するが、歪発生量を少なく押えるためには、板に加える熱量を小さくすることが一番効果がある。
すなわち切断作業においては、プラズマ切断、シャーリング切断等はガス切断に比べて入熱量が少ないので、切断後の歪も非常に少なくなる。また、溶接においては、溶接入熱をできるだけ少なくすること、すなわち溶着金属量を少なくすることが歪発生を少なくするので、部材精度を上げ脚長を小さくすることが大切である。第7.8図に歪発生の要因分析を、第7.9図に特性要因図を示す。