(3) ストロング・バック
板材に直接取付けて角変形による歪を防止する。(5.4.3(2)参照)
(4) 収縮の防止
(5.4.3(3)参照)
(5) 整形部材
溶接による変形を防ぎ、正確な形状を保つために、型板を取付ける。特殊な形をした部分には、特に有効である。(第5.46図)
(6) 逆歪法
予想される歪の方向と逆の方向に、予め曲りをつけておき、溶接により、結果的に歪を減少させる方法である。逆歪の量は経験的に把握する方法しかなく、骨材にも予め曲りを付ける難点はあるが、最も有効な歪減少法である。(第5.47図)
取付けた拘束材、補強材等は、その周囲の溶接(表及び裏溶接)等の工事が、全て完了してから、取外すのが原則である。
5.8.4 歪除去法
(1) 歪除去の原理
歪除去の原理は、張力の作用しているところは延ばし、圧縮力の働いているところは縮めることである。前者には、ローラー掛け、ピーニング、後者には加熱法が般的な方法である。
(2) 歪取りの基本的方法
1] ローラー掛け
板材の初期歪は、歪取リローラーがあれば、マーキング前に掛けて、除去するのが理想である。板材の置き方、重ね方によっても、歪は発生するので注意が必要である。
2] ピーニング
局部的に張力が働いて、変形した板の部分を、叩き延ばすことにより歪を減少させる方法である。