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鋼製盤木を船台コンクリートに埋め込んで、不動、確固とし、拘束の中心とする。ある程度、船体が固まったら基準の綱製盤木を取りはずし、船体重量を木製盤木に移し、外板損傷を防ぐ。(鳥居型鋼製基準盤木)

盤木の高さが高い場合や、水際部には、地盤木にコンクリート盤木、鋼製盤木等を用いると良い。

 

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第5.5図 船底行止め支柱

 

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第5.6図 その他の盤木

 

ガイワイヤー等のためのアンカーリングも船台に埋め込んでおく必要もある。盤木及び支柱位置は事前に検討して、盤木配置図を作成しておく。

 

5.3 船型保持

船体全体を正しい決められた形に収めることを総称して船型保持または、シップライトと呼び、ブロックを搭載して、正しい位置に収めることをブロック決め方、又は建付け(たてつけ)という。

 

5.3.1 船型保持の基本

ブロックを継ぎ合わせて、船型を決めるに当って、基本となるものは何であろうか、現図から船台にいたる工程を通じて、一貫した基準を設けて置く必要がある。いかなる犠性を払っても基準線を守ることが、船型保持の基本である。

 

 

 

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