1.2.3 層式建造法の利点と欠点
(1) 各工程とも一定期間、同じ種類のブロックの作業を繰り返してできる。
(2) 工程と技術の管理、人員配置等が比較的容易である。
(3) ブロック置場が整然となり、場所の節約となる。
(4) 初めから仕事量が多く発生し、仕事量の山谷が少ない。
(5) 定盤及び治具の模様換えによる定盤の空白期間、手持ち時間が少ない。
(6) 船台上で作業者の上下移動、段取り換えが少ない、作業能率、環境、安全性が良い。
(7) 搭載された船底ブロック上を有効に使用できる。
(8) 上のブロックを搭載するとき、下のブロックは完全に固まっている。ただし、欠点として次の点がある。
(a) 区画のまとまりが遅くなり、検査、艤装工事が後半に集中する。
(b) 船台余白の期間が短く、船台をブロック置場として有効に使用できない。