この山積表に、自分の造船所の獲得可能工数の線を入れて見ると、その線より上に出た所は工員不足で、下に凹んだ部分は余る。不足が生じた所は下請工を増やすか、残業で埋めるなどの手配が必要となる。工数に余裕がでた場合はなんらかの仕事をするか、さきの工事を早めることなどを行い工員を遊ばせないようにする。
山積表で、山や谷が生じたときは、山を手前え手前えとならすように心掛けなければならないが、この場合には、出図、材料および購入品等の入手も繰上げられるか否かを確認する必要がある。
このように総合線表、および山積表は工程の進行状況の過去・現在・未来を一目瞭然と示してくれるばかりでなく、これを工場内の全員に公示することによって、工場の全体計画が呑みこめ、また各自の仕事の持前の出番の時期と責任範囲とがはっきりする点で工程管理上の一番大切な表である。