現場作業すなわち造船部門は、一般に船殻と艤装に分け、それぞれの組織系統をおおむね職能別に編成する。いずれの部門にも工務課で立案した生産計画を維持するための管理係が設けられればさらによい。
1.3.8 組織のあり方
工場の管理機構の動きは、第1.14図を“流れ図”としてみると一目でよくわかる。これによって組織の合理性が判定できるし、またその配置にある従業員が各自のしなければならない仕事の立場およびその方向を明白に認識できるという利点がある。しかし、この組織は、工場の大きさによって異なるので、省略したり兼任したりして縮少も拡大もできる。この管理の“粗さ”というものは、第1.15図の関係をよくみて、自分の工場に適したものにする必要がある。