推せん 畑昭子さん(大分県)
「若い子育て中の親とシルバーの人たちに勇気を与えてくれる本だと思いました」
1996年9月、世界的な登山家小西政継さんがマナスルで行方不明になった。本書はその妻の手記である。登山家としてではなく、夫として父としての小西さんの姿が、温かい妻の筆で生き生きとよみがえる。
(編集部)
「本当に良い人で大好きと思う気持ちは、一緒に暮らした二十五年ではるかに大きくなり、それから三年たった今、その思いはさらに大きくなっている。ラブラブでいいねと娘に笑われながら。「私達って本当に身内びいきだよね。他人には嫌われたって、どう見られたって気にならないし、どうでもいいんだけど、うちでは嫌われたくないし、家族大好きだもんね」と、娘と二人で気分よく飲んではご機嫌でいる。」
(本書第6章「楽しむヒマラヤと新たな旅立ち」より抜粋)
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