今月の私の一冊

　

『特養ホームが変わる、特養ホームを変える』本間郁子著(岩波書店　本体価格1500円)

　

当財団地域推進委員で、本誌に「老いの住まい」を連載中の本間郁子さんかかかわる2冊をご紹介。本間さんは全国各地の特養ホームを訪問し、実態を調査してきた。『特養ホームが変わる、特養ホームを変える』ではそんな本間さんならではの視点で、利用者が選ぶ介護保険時代の特養ホームのあり方を提言。終末期のかかわり方にも言及している。

また、本間さんが代表を努める「特養ホームを良くする市民の会」編の『よりよい選択のための特養ホーム最新情報―2000年度版―』には、理念、金銭管理、自由度など独自の調査項自に基づきまとめられた情報が収められている。2000年度版の本書は東京都港区、文京区、目黒区、世田谷区、八王子市の特養ホームを収録。特養ホームを選ぶ際の参考になりそうだ(問い合わせ先：Tel/Fax03(3368)4004)。

　

『よりよい選択のための特養ホーム最新情報―2000年度版―』特養ホームを良くする市民の会編(頒価2000円+送料)

　

「Mさんらしい、静かで、温かい最期でした」、「最後をいっしょに過ごせて本当によかった。Mさんの笑顔、憎まれ口、声、しぐさ…忘れません」と職員たちは口々にいう。」(『特養ホームが変わる、特養ホームを変える』III看取り、そして痴呆ケアの場より抜粋)

　

最近読んでおもしろかった本を、誌面で紹介しませんか?(新刊書でなくても結構です。小説、随筆なんでも可)編集部までお知らせください。

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