祝辞
総務庁長官
続訓弘
内閣総理大臣杯第17回全日本世代交流ゲートボール大会の開催に当たり、一言お祝いの言葉を申し上げます。
皆様既に御承知のとおり、我が国は、本格的な高齢社会を目前に控えており、長生きして良かったと実感できる連帯の精神に満ちた豊かで活力のある社会を築いていくことが、当面する最も重要な課題の一つとなっております。
政府といたしましては、高齢社会対策の指針であります「高齢社会対策大綱」を柱に、高齢者の方々が、社会との関わりを持ち続けながら充実した生活を送っていただくことのできる社会を目指し、対策を進めております。
総務庁といたしましても、高齢社会に対応する経済社会システムを構築し、国民の皆様が、生涯にわたって健やかで充実した生活を営むことができる「心豊かな長寿社会」の実現に向けて、関係省庁と密接な連携の下に、高齢社会対策の総合的な推進に一層の努力をしてまいる所存であります。
しかしながら、「心豊かな長寿社会」を実現していくためには、各般の施策の一層の推進と併せて、高齢者御自身が積極的に社会に参加して、健康づくりや生きがいづくりに取り組んでいただくとともに、国民の皆様が世代を超えて思いやりの心を持ちそれを支援していくなど、世代間の相互理解と交流を深め、連帯意識の高揚を図ることが大切であると考えます。
その意味におきまして、本日、財団法人日本ゲートボール連合が主催されますこの大会に参加されます皆様方が、ゲートボールを通じて世代間の交流を実践されるなど、積極的に社会参加されていることに心から敬意を表する次第であります。
この大会において、日ごろの成果を御存分に発揮され、相互の理解と親睦をより一層深められますことを期待するとともに、皆様方の今後の御健勝と御活躍をお祈りしましてお祝いの言葉といたします。