第1回から負け続けている岩手勢にリベンジするのが目標という横坂祥主将(14)
GB歴7年、第1回大会から連続出場を果たしている横坂祥主将(14・写真)が作戦の組み立てを行う地域のジュニアチーム。夏休みは毎日、本誌の「練習メニュー」を参考に、全員で基礎練習に励んできた。
出場44チームと最も多く、一番の激戦区となったのがこのクラス。予選リーグ戦では、優勝候補にあげられていた前回優勝の小豆島池田(香川)、同じく準優勝の黒田庄グリーンエンジェルズ(兵庫)が早々と姿を消してしまう大波乱。一方、予選を突破したのは、黒田庄を破った富士スノーファルコンJr(静岡)、甲西ネコバス(山梨)、男鹿中中学校(秋田)、まくわクラブ(岐阜)、ミニ霊仙寺湖(長野)など。いずれも、大会常連組ながらこれまで予選突破や上位入賞を逃し、そのくやしさをバネにコツコツと練習を重ねてきたチームである。
決勝卜ーナメント戦では、1回戦の西海ジュニア(長崎)VS富士の一戦が目を引いた。ともに中学生の主将が作戦を組み立て、西海は第2コーナー、富士は第1コーナーに分かれて大人顔負けのダブル合戦を展開。西海が13-12で逃げ切った。
決勝戦は、その西海を準決勝で破った岩手リバーサイドBと甲西ネコバスの対戦。リバーサイドは第2ゲート横、ラインぎわにボールを集めるが、甲西は、6番の望月香美選手(11)が第2ゲートを一発で通過して相手ボールをアウトボールにすると、あとは第2ゲートと第3ゲートを押さえながら有利に試合を展開し、15-7で勝利した。
「中学3年生3人を含むベストメンバーが揃ったので、優勝なら今年とねらっていました。ウチは、子どもを楽しませるためにも、思いきってねらう空中戦を得意としてるんですが、それが成功しました。優勝を機にチーム名を覚えていただいて『甲西ネコババ』と呼ばれることがなくなればと思っています」(甲西・望月敏監督)