優勝
鳥取若鳥(鳥取)
水谷主将、細田竜也選手(17)、奥田晃弘選手(16)は、第1回大会から出場。毎回、決勝トーナメント戦までは進出するも惜しいところで入賞を逃してきた。水谷主将はジュニア最後の大会に際して、負けたら坊主頭になると公言していたほど、優勝に執着していた。
年々レベルを増しているジュニア男子1部クラスは、すでに大人の試合を凌駕しているほどにハイレベルになっている。ジュニア選手は、若いだけあって技術の習得も驚くほど早く、作戦をジュニア主将自ら組み立て指揮をするチームがほとんどになったことも面白い。そんな粒ぞろいのチームが集まって、体温を上回るほどの暑さの中、熱戦が繰り広げられた。
予選リーグ戦を無傷で勝ち上がったのは、前回準優勝の黒田庄ジュニア(兵庫)、第1回大会で福島船引南中学校のチーム名で準優勝した門沢ジュニア(福島)、レジスタンス(東京)の3チームだけ。後は、どのチームも1敗を喫している激戦ぶり。
決勝トーナメント戦に入っても圧勝するチームは少なく、わずかな差で勝敗の明暗を分けている。黒田庄ジュニアは、2回戦で鳥取若鳥(烏取)に8-9で惜敗し、涙をのんだ。門沢ジュニアは、準々決勝で島根(島根)と対戦し、11-11の内容負け。その島根は、準決勝でここまで無敗のレジスタンスと接戦の試合を展開し、辛くも10-7で逃げ切る。
「急造チームなのでここまで来れただけで嬉しいです、本当に良くやったと思います、逆転の目はあったのですが、わずかに間に合いませんでした」(レジスタンス・伊藤監督)。
もう一方のトーナメント枠の準決勝では、優勝候補筆頭の岩手矢巾Aが、鳥取若烏に、10-10の内容負けを喫する大波乱が発生。
決勝戦は、烏取若鳥と島根の対戦となり、鳥取若鳥の水谷良之輔主将(17)の優勝にかける執念とチームワークで見事優勝をつかみとった。
「暑さの中、集中力が途切れないように心がけました。高校生最後の大会だったので、優勝はめちゃくちゃ嬉しいです。勢いにも乗れたし、なによりも楽しくやれたのが一番良かったです」(水谷主将)