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測定の送信系

 

1. SARTを送信状態にするためPr(擬似レーダ波)の出力レベル伝搬損失Ls(9.35GHz):5mで65.8dB

 

(1) 波浪及び水面反射波の影響のない場合(SARTアンテナ水平偏波)

Pr=65.8dB-50dBm=15.8dβm

(2) 波浪及び水面反射波の影響のない場合(SARTアンテナ円偏波)

Pr=65.8dB-50dBm+3dB=18.8dBm

+3dB:偏波損失Lpol

 

2. SARTを送信状態にするためSSG(信号発生器)の出力レべル

 

(1) 波浪及び水面反射波の影響のない場合(SARTアンテナ水平偏波)

Ps=15.8dBm-15.5dB+0.5dB+1.5dB=2.3dBm

15.5dB:ホーンアンテナ利得

0.5dB:アイソレータ挿入損失

1.5dB:ケーブル/コネクタ挿入損失

 

(2) 波浪及び水面反射波の影響のない場合(SARTアンテナ円偏波)

Ps=15.8dBm-15.5dB+0.5dB+1.5dB+3dB=5.3dBm

3dB:偏波損失Lpol

 

汎用測定器のSSG(信号発生器)の出カレベルは+15dBm程度なので測定系の余裕度は9.7dBとなる。SARTの受信感度の実力値は-54dB〜-55dBmなので、余裕度は13.7dB〜14.7dBとなる。

 

測定の受信系

 

検波器入力レベルPd

伝搬損失Ls(9.35GHz):5mで65.8dB  可変ATTを0dBに設定

Ps=+26dBm-65.8dB=-39.8dBm

 

(1) 波浪及び水面反射波の影響のない場合(SARTアンテナ水平偏波)

Pd=-39.5dBm+15.5dB+35dB-4dB-2.5dB=4.5dBm

15,5dB:ホーンアンテナ利得

35dB:広帯域増幅器利得

4dB:分配器挿入損失

2.5dB:ケーブル/コネクタ挿入損失

 

(2) 波浪及び水面反射波の影響のない場合(SARTアンテナ水平偏波)

Pd=-39.5dBm+15.5dB-3db+35dB-4dB-2.5dB=1.5dBm

3dB:偏波損失Lpol

 

汎用測定器の検波器(同軸検波器)の入力レベルは-20dBm程度あれば、出力信号(ビデオ信号)が十分にとれるので、測定系の余裕度は21.5dBとなる。

 

 

 

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