資料2 投下式SART用リチウム電池温度特性試験結果
1. 試験環境
試験温度:0℃および-10℃、-20℃
試験負荷:従来型SARTモジュール及び抵抗負荷
2. 試験項目
電池電圧の時間変化
3. 試験方法
(1) 二酸化マンガンリチウム電池
各温度環境下で48時間待ち受け状態(受信状態)連続試験後、直ちに送信状態(繰返し1kHz)にし・モジュールが送信可能な電池電圧(約4.0V)または、モジュールの動作が停止するまで連続試験する。
(2) 塩化チオニールリチウム電池
-20℃において、抵抗負荷で電池電圧の時間変化を試験する。
4. 試験電池
(1) 二酸化マンガンリチウム電池
CR-V6p(6V、1500mAh:M社製) 2個並列接続
2CR5(6V、1300mAh:S社製) 2個並列接続
(2) 塩化チオニールリチウム電池
Bタイプ(3.9V、2000mAh:W社製)
機器に組み込む場合には2個並列で使用するが、温度試験は単体で試験する。
5. 結果
(1) 二酸化マンガンリチウム電池の試験結果を表1.に示す。時間経過のグラフを図1及び図2に示す。
注) 連続送信とは送信状態にしてから電池電圧が4Vとなるまでの時間である。
(2) 塩化チオニールリチウム電池の時間経過のグラフを図3に示す。
6. 考察
ニ酸化マンガンリチウム電池の2CR5タイプで、0℃でかろうじて連続送信8時間が可能となったこれ以下の低温で連続送信時間を8時間確保するためにはモジュールの受信時の消費電力を削減する必要がある。今回は、従来型のモジュールで試験を行ったので、モジュールに内蔵しているDC/DCコンバータもそのまま使用した。送信時間を延長するためにはこれらの効率を改善することが必要である。