その3. EMIフィルタと供試品の出力端子間を最大3cmにし、EMIフィルタを含めて供試品全体を導電性布シートで覆う。
(平成11年度実施)
結果:出力の変動は基準内となった。
D. 油分濃度計
誤作動状況:油分濃度表示が大きく変動。
原因:筐体の電気的な隙間、電源線から電磁波が侵入。
伝導経路:空間伝導及び空間伝導から導体伝導となった。
対策内容:
・筐体のシールドを金網、導電性のパッキンで強化。
・ケーブルグランドの取付部の塗装を剥がし、グランドを強化。
・検出回路のグランドの強化。
・試料水導入管を筐体入り口でアースする。
・電源回路、増幅回路にEMIフィルタ、コンデンサを挿入。
結果:基準内となった。
9-2-1-2 ファーストトランジェント/バーストイミュニティ試験
A. ナブテックス受信機
誤作動状況:誤作動なし。
B. 電力制御装置
誤作動状況:電源線に試験信号を印加したとき動作異常を示すアブノーマルが出力されCPUが停止。
原因:電源線から試験信号が侵入しCPUが停止。
伝導経路:導体伝導
対策内容:電源にラインフィルタを挿入。
結果:正常に動作し、基準内となった。
C. スピードコントローラ
誤作動状況:
・アナログ入力に印加した時アクチュエータ出力に約5秒間隔でノイズが出る。
・接点入力に印加した時アクチユエータ出力、アナログ出力が大きく変動する。
原因:回路基板のシグナルグランド(SG)から試験信号がアナログ出力回路、アクチュエータ出力回路に誘導される。