E. 誤作動対策に使用したラインフィルタの有効性確認試験
電力制御装置、スピードコントローラ及び油分濃度計は過去に行なった試験の誤作動対策のために電源線にラインフィルタを入れたが、伝導性エミッション試験においてこのラインフィルタの効果を調べるために、ラインフィルタを取り除いた状態で試験を行なった。
試験は電力制御装置及びスピードコントローラについて行ない、油分濃度計はラインフィルタを入れただけの状態では限度値を超えていたため、試験は行なわなかった。
電力制御装置の試験結果を図7-20に、スピードコントローラの試験結果を図7-21に示す。
2機種共、ラインフィルタが無い状態では150kHz〜30MHzの周波数範囲で限度値を超えた結果となった。
このことから伝導性エミッションの低減対策においても150kHz〜30MHzの周波数範囲ではラインフィルタは有効であることがわかった。
尚、使用したラインフィルタの減衰特性はカタログによると150kHz〜30MHzの範囲で明示され、減衰量は27〜70dBとなっている。