4 防災気象情報の提供
(1) 緊急防災情報ネットワーク
注意報・警報、情報などの防災気象情報の迅速な伝達に、予警報一斉伝達装置(専用Fax)を用いています。
気象庁では、近年の高度情報化や科学技術の進展などを踏まえて、情報処理システムの強化を進めています。また、防災気象情報のわかりやすさ、きめ細かさを目指して改善を進めています。
情報伝達の改善として、昨年度、全国に緊急防災情報ネットワークを整備しました。このシステムは、最近のインターネットで活用されている最新の汎用通信技術を導入して、文字情報だけでなくカラー画像による情報を高速通信回線によって提供するものです。地上回線のバックアップとして通信衛星によるルートがあります。
このシステムでは、気象庁からの伝達だけでなく、最新のアメダスや気象レーダーによる情報を、リクエスト・アンド・リプライ(問い合わせ応答)によって提供します。また、同一カラー画面を見ながらの解説などが可能となることから、都道府県など接続機関と気象庁の担当者間で防災気象情報についての共有化が図られています。