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資料5 緊急消防援助隊の創設

 

1 発足

阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、国内で大規模災害が発生した際、全国の消防機関相互による迅速な援助が行えるよう、全国の消防本部の部隊から編成したものであり、平成7年6月30日に発足式を行い、同年9月には部隊編成を終了した。

 

2 編成

緊急消防援助隊は、ヘリコプターで迅速に現地に出動して状況を把握し、消防庁等との連絡調整や現地の指揮を支援する部隊、高度救助用資機材を備えた救助部隊、高度救命用資機材を備えた救急部隊、緊急消防援助隊の活動を後方支援する部隊等から構成される。

 

3 部隊規模

1] 消防庁登録部隊 全国から集中的に出動

208消防本部 376隊(交代要員を含めて約4000人規模)

2] 県外応援部隊 各都道府県域ごとに隊を編成

703消防本部 891隊(交代要員を含めて約13000人規模)

総計 703消防本部 1267隊(交代要員を含めて約17000人規模)

 

4 合同訓練

発足初年度には、全国98消防本部、135隊、約1500人の消防職員が参加して実施。翌8年度より、各ブロックごとに合同訓練を実施している。

 

5 出動事例

平成8年12月に長野・新潟県境付近で発生した蒲原沢(がまはらさわ)土石流災害に、東京消防庁、名古屋市消防局の部隊からなる緊急消防援助隊が初めて出動した。

また、平成10年9月3日に、岩手県内陸北部を震源とする地震が発生した際、消防庁長官の要請に基づき、東京消防庁、仙台市消防局の緊急消防援助隊指揮支援部隊がヘリコプターによる現地調査等を実施した。

 

 

 

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