日本財団 図書館


《第1ステージ》

平成12年度に水深12mを完成し、平成17年度までに、北部九州諸港のコンテナターミナルの供用開始時期に合わせて、六連島西側地区の幅500m区間と他の全区間において、航路水深13mを確保する計画です。

 

044-1.gif

第1ステージ

 

《第2ステージ》

北部九州諸港におけるコンテナターミナルの本格稼働に合わせ、平成22年度までに、六連島西側地区の直線化航路を含む関門航路全区間において、航路水深13mを確保する計画です。

 

044-2.gif

第2ステージ

 

《第3ステージ》

4万GT級コンテナ船等の増加に対応するため、平成32年度を目標に、六連島西側地区の幅500m区間と他の全区間において、航路水深14mを確保する計画です。

 

044-3.gif

第3ステージ

 

平成12年度は、このステージプランに基づき、次のとおり整備を進めています。

 

044-4.gif

 

2] 海洋環境整備事業

 

関門航路の整備事業の他に海洋環境整備事業として、街や沿岸部及び河川などから海洋に流れ込んできた浮遊する流木やゴミの回収、また海面を浮遊する油を回収するため、東は周防灘から西は響灘迄の約3500km2の範囲(下図参照)(港湾法の港湾区域及び漁港法の漁港区域は除く。)を、清掃船「こうのしま」と油回収船「ひめしま」の2隻で実施してきましたが、老朽化のため平成12年4月に清掃兼油回収船「がんりゅう」を新造して、清掃作業を実施しています。

 

044-5.gif

清掃区域図

 

8 開発保全航路の保全測量

 

開発保全航路の管理の一貫として保全測量(深浅測量)を実施しています。保全測量は、開発保全航路を航行する船舶の安全を守ることが主たる目的であり、全面積38km2を年1回のペースで、水深の変化の有無を測量船「コスモ」で実施しています。

「コスモ」は、最大15ノットの高速で航行しながらの水深の測量、RTK(リアルタイムキネマティック)-GPSによる位置の測定、さらには船舶特有の揺れを計測する装置を搭載して深浅データから取り除くなど、高速かつ高精度の測量システムを実現し、我が国有数の高性能測量船です。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION