2] 乗下船時のバリアフリー化
乗下船時のバリアフリー化の現状を表5-6-4に示す。
■乗降設備はバリアフリー化にほぼ対応
乗降設備の幅は79cmと有効幅にやや満たないが、車いすが通行可能な幅に設定されている。
対象航路は平水区域のため、乗降設備におけるコーミング段差は、ほとんど見られない。また、ターミナルから乗船口までもデッキ舗装がされ、段差は全て解消されており、バリアフリー化に対応している。また、床材には滑りにくい素材または凹凸が付けられている。
■港湾設備に雨よけは設置していない
ターミナルから乗船口に至る経路は屋根がなく、雨よけは設置されていない。
■船舶の出入口は十分な幅を確保
出入口の幅は現在97cmあり、移動円滑化基準の有効幅を満たしている。しかし、現在乗客数の割に出入口幅が狭く、10分程度の乗下船時間では遅れる要因となっていたため、新船では出入口を層全体に拡張して、桟橋から一斉に乗下船が可能になるような方向で検討されている。
■係員の介助
乗組員は5人乗船しており、乗下船時には介助についている。高齢者や身障者の乗下船時は係員が介助して対応している。