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小値賀港は、2004年度を完成予定として、フェリー航路の旅客船ターミナルの施設整備計画を検討中である。

 

■有川港のターミナル入口に階段有り

佐世保港のターミナルの出入口は段差がなく、幅は900mmが確保されている。

ただし、戸が手動式でかつ引き戸でないため、高齢者や身障者等が容易に開閉できず移動円滑化基準(以後「基準」)を満たしていない。

 

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佐世保港のターミナル入口。段差はない。

 

有川港のターミナルの出入口は比較的広幅員が確保されているが、佐世保港と同様、高齢者・身障者等が容易に開閉出来ない手動式である。また、出入口手前に階段が3段あり、スロープ等が併設されていないことから、車いすの使用者は道路から進入できない。

宇久平港、立串港、小値賀港についても、手動式の扉が設置されており高齢者・身障者等が利用しにくい。また、立串港については、出入口の外に約2cm程度の段差がある。

 

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有川港のターミナル出入口。手前に階段がみえる。

 

■通路は幅員が移動円滑化基準を満たさない箇所があるものの、段差はほぼ解消

佐世保港のターミナルの主要施設は1階に配置されている。展望室のある4階へは、エレベータが利用できる。

有川港のターミナル内の通路の幅員は50cm以上とされている。段差はなく、移動円滑化経路が1以上確保されている。ただし、2階の資料館へは階段のみの対応となっており、昇降設備は設置されていない。また、階段の手すりは、片側のみ設置されている。

宇久平港についても、ターミナル内の段差は解消され、幅員も基準以上が確保されているほか、滑りにくい床材が使用されている。

 

 

 

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