日本財団 図書館


3. 藻場、干潟、サンゴ礁が分布する主要沿岸国の沿岸環境特性

一般的に、沿岸域とは海岸線を挟む陸域と海域部分を一体的に捉えたものであるが、厳密にその範囲を定量的根拠に基づいて地区指定することは、現状として不可能である。そこでは、多様な自然環境と人為的な諸要素が複雑に絡み合い、絶えず変化している。

沿岸域の自然環境を評価する場合、物理的、化学的、生物的な3側面から検討する必要がある。生物は生息域の物理的、化学的環境に加え、沿岸の地形的特徴含めたトータルな環境条件との関わりの中でそれぞれの種にあった生活空間を決定し、1つの生態系を形成する。沿岸域における生態系を育む主な生息空間として、藻場、干潟、サンゴ礁があり、それぞれ特有の沿岸環境のもとに形成されている。

 

ここでは研究対象国における沿岸環境に関する項目について表3-1にまとめるとともに、以下に沿岸域の特徴をまとめる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION