日本三名城の一つであり、世界文化遺産として知られる姫路城が町のシンボルである、ここ姫路市の市立中央体育館において、第4回エンジョイなぎなた全国大会が、各都道府県より多数の参加者を集めてこのように盛大に開催できますことは、私どものひとしく喜びとするところでこざいます。
あと100日余で新世紀を迎えようとしている今、本大会としては20世紀最後の大会となります。参加されました選手の皆様の多くは、激動の20世紀を力強く生き抜いて、それぞれに意義ある人生を築き上げ、現在を平和に過ごされていることと思います。
今精神の荒廃が懸念されている社会にあって、健康な身体と豊かな心、そして何よりも生きる意欲をもって、幅広い体験をされて来た皆様方の力を、地域は求めています。個々の力は小さくとも、なぎなたの輪を通して、世代間を越え、よりよい社会作りに参画し、社会の一員としての生きがいある生活を送られますよう願っております。
選手の方々には、経験と技を生かし、円熟した競技を展開していただき、本大会が思い出に残る楽しい大会となりますことを祈念いたしますとともに、幅広い交流の場となりますよう切に願っております。
終りに、本大会開催にあたりご尽力いただきました諸先生方、ご後援いただきました諸団体ならびに兵庫県なぎなた連盟に深く感謝申し上げますとともに、皆様方のますますのこ活躍とご健勝をご祈念申し上げましてご挨拶とさせていただきます。
