熊本市長 三角保之
JOCジュニアオリンピックカップ・第8回全国中学生なぎなた大会が盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げますとともに、全国各地から参加されました選手・役員の皆様のご来熊を66万熊本市民とともに歓迎いたします。
ご案内のとおり、昨年、熊本で開催されました「くまもと未来国体」におきましては、数々の成果と感動のドラマを残すなど、県市民にとって生涯忘れることのできない大会となりました。
本市におきましては、この国体を機に「スポーツ都市宣言」を行うとともに、「熊本市生涯スポーツマスタープラン」を策定して市民総参加によるスポーツの普及・振興に向けて、積極的に取り組んでいるところでございます。
このような中、なぎなたの競技を通して心身ともに調和のとれた健全な中学生を育成するとともに、相互の親睦を図ることを目的として本大会が開催されますことは、誠に意義深く時宜を得たものであります。
参加されました中学生の皆さんには、日頃の稽古の成果を存分に発揮され、元気あふれる素晴らしい試合を展開されますとともに、お互いの友情を育み実り多いものとしていただきたいと思います。
終わりになりましたが、本大会の開催にご尽力いただきました関係者の皆様に深く敬意を表しますとともに、大会のご盛会と選手の皆さんのご健闘を心から祈念いたしまして、歓迎のことばといたします。
歓迎のご挨拶
熊本県なぎなた連盟
会長 外村次郎
ようこそ、全国からお集まりの中学生の皆さん。澄んだ瞳、元気一杯のお顔は頼もしく、歓びに満ちてお迎えします。
当地は、剣聖と呼ばれる、あの宮本武蔵が、熊本藩主の細川忠利に懇望されて仕官、晩年を過ごした終焉の地、武道の奥義に関する「兵法三十五條」や「五輪の書」、そして自戒あるいは遺言の書と目される「独行道」もここで著されました。その、優れた書や絵画彫刻、金工品なども史跡と共に大切に保存されています。
箇条書きの「独行道」には、(世々の道そむく事なし)(身をあさく思い世をふかく思う)(我事において後悔せず)(自他共にうらみかこつ心なし)(仏神は尊し 仏神をたのまず)などとあり、武道は道あって勝ち、道は朝鍛夕練の中に得るを示すものでしょうか。修業中の皆さんには、将来にわたり、きっと参考になる言葉と思います。
伝統の継承を思い、熱い声援を背に身を削ってご指導ご支援に当たって来られた方々、大会成功に向けてご苦心のご関係各位に、深い感謝と敬意を捧げ、皆さん存分の力発揮と触れ合いを、更には斯道一層の隆盛を期待してご挨拶といたします。