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公開演武

 

天真正伝香取神道流

 

 

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京増重利

 

 

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荒野祥司

 

天真正伝香取神道流(てんしんしょうでんかとりしんとうりゅう)は飯篠長威斉家直公(いいざさちょういさいいえなをこう)に依って創始された流派であります。家直公は元中(げんちゅう)四年(1387)に生まれ、その昔より武神として知られる香取神宮に壱千日の大願をたて、香取大神(経津之命)(かとりだいじんふつぬしのみこと)より神書一巻(しんしょいっかん)を授かったと伝えられる。門流(もんりゅう)には上泉伊勢守信綱(かうずみいせのかみのぶつな)(新陰流)塚原土佐守(つかはらとさのかみ)及びト伝(ぼくでん)(鹿島新当流)(かしましんとうりゅう)、松本備前守諸岡一羽斉(まつもとびぜんのかみもろおかいっぱさい)等があり四代盛綱公(もりつなこう)の門には秀吉の軍師として知られる竹中半兵衛(たけなかはんべい)があり室町時代から現代まで連綿と流儀の道統(どうとう)を守り、現在も香取神宮奥の宮近くに居を構え、築約300年の道場を守り、第20代の宗家となしております。昭和35年6月、千葉県無形文化財に指定されています。

 

無辺流

 

 

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井上十三夫

 

 

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川邊絢子

 

無辺流(むへんりゅう)の流祖は出羽の大内無辺(おおうちむへん)が創始した無辺流槍術(むへんりゅうそうじゅつ)の二代目大内上右衛門(おおうちかみうえもん)の門人で斉藤亦右衛門勝久(さいとうまたうえもんかつひさ)であり、廻国修行(かいこくしゅうぎょう)の途上、真剣勝負の結果、槍の穂先を切断、感ずるところがあり槍をはなれ棒に専念し、無辺要眼流(むへんようがんりゅう)を称え一派を立てた。

当長刀術は、無辺流の稽古過程で、棒術から入って、中位(ちゅうい)申し渡しを受けた後、小太刀・半棒・太刀に引き統き稽古されるもので、技法及び名称は、棒と共通する部分が多い。また、無辺流には別伝(べつでん)として諸賞流縄術(しょしょうりゅうなわじゅつ)が付属されている。

 

 

 

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