●新型メーターシステム
スポーティで高級感のあるデザインの新型メータシステムを採用。コンパクト化によって省スペースを実現しました。また、分割化により設置場所の自由度もひろがり、見やすく使い易いレイアウトが可能です。自動車感覚で操作できる3ポジションのキースイッチ、オートPSDのモニターランプの追加、夜間航行でも便利な無段階で調整できるメータ照明など、精度の高いエンジン情報を瞬時に確認できます。さらにサブメータパネルをオプションで用意し、ブリッジ外での操船が容易になりました。
●スピーディーな始動と停止
エンジン停止システムにはコンピュータ制御のサーボモータ方式を採用し、キーの操作だけでエンジンの停止が可能です。また、一部極寒地用としてオートクイックヒーターシステムをオプションで用意。キースイッチをONにするだけで予熱を開始し、始動性を向上しています。
●徹底した軽量・コンパクト設計
乾燥重量1,115?とMD859KUHに比べ60kgの軽量化を実現。馬力当たり重量は、わずか2.37kg(MD860KUH)と、小型・軽量・高出力エンジン造りを追求。漁船の高性能と経済性をハイレベルで実現する小型・軽量設計です。
●ガラ音防止装置
電子制御でクラッチ油圧を微調整することによって低速回転時に発生するマリンギヤのガラ音を無くす、ガラ音防止装置を標準で装備。さらに、ガラ音感度調整ボリュームに無段階連続調整式を採用し、搭載艇ごとに最適なガラ音低減の制御を可能にしました。
2. 信頼性
●高出力を支える高い信頼性
ハイパワー化に伴う、熱や圧力の増加を高い信頼性でカバーしました。高モリブデン含有の特殊合金鋳鉄採用のシリンダーヘッドや、コバルト含有焼結バルブシートの採用。さらに、高負荷時においてライナ温度の上昇を抑え、トップリング部における油膜の減少を防止することにより、リング、ライナ磨耗を低減した、ヤマハ独自のライナオイルクーリングシステムの採用と、各部の素材から、細部システムに渡って最新技術とテクノロジを導入しました。
●アルブラック(耐腐蝕冷却システム)
エンジン内部に清水を循環させる海水間接冷却システムを採用し、塩水による内部腐蝕を防ぎます。また、海水配管には、金属で最も耐海水腐蝕性が高いアルブラックを採用。メンテナンスフリーを実現させました。