2. 電子制御エンジンは何が出来るか
1) 熱効率を飛躍的にあげ、燃料消費率を一段と下げる。
図1は、電子制御エンジンによるNOxと燃料消費低減効果の例を示すもので、横軸にNOx、その時点の燃料消費率を縦軸プロットしたものである。
通常NOxを下げると、燃料消費率が悪化する関係にあり、両者を同時に低減することは難しく、この組み合わせで比較することが重要である。
同図によると、同一NOx値の条件で比較して、電子制御エンジンの燃料消費率は、5-10%の大幅低減となっている。
2) NOx、黒煙排出量を大幅に押さえる
同じく、図1の例では、同じ燃料消費率レベルで見ると、NOxが50%以上低減している。
また、図2の例では、黒煙、白煙のもとである粒状排出物質(パーティキュレート)が50%以上の減少となっており、全ての使用条件で、黒煙、白煙の発生が少ない。
この結果、極めて厳しいIMO規制にも、余裕を持って対応可能となった。