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又、大電流の測定には4・24図に示すようなシャント(分流器)を併用する。

 

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4・23図 電圧計と電流計

 

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4・24図 シャント

 

(4) クランプメータ

クランプメータはサーキットテスタでは測定できない大電流の測定が可能で、しかもサーキットテスタと同様に電圧や抵抗の測定もできる。特に電力ラインを切離さずに活線の状態で直流および交流の電流を測定することができる。最近はデジタル表示のものが主流になりつつある。

(5) 計測要領

電圧、電流を正しく計測するためには、計器の最大目盛(容量)が計測するものより大きく、かつできる限り近い値のものを選ぶ事が望ましい。計測予測値が不明の場合や計測器が切換式のものであれば、最初、容量の大きなもので計測し、その結果から適切なレンジを選定して再度計測する。このようにして計器の損傷防止を図ることが重要である。なお、大電流を計測する場合には、シャント等を併用する。

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(イ) 直流電流の測定要領

電流計は原則として、測定する回路に対して直列に接続しなければならない。測定しようとする部分を切断して、その両端を電流計に接続して計測する。4・25図にその一例を示す。なお、負荷が入っていない状態で計測するとメータおよび結線を一瞬にして焼損するので注意すること。

 

 

 

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