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排気圧などの測定には高熱により、ビニールパイプが溶けぬよう、導入管には銅管などを用いてマノメータヘ接続する。

水柱の場合は0.1MPa≒1kgf/cm2=1×104mmAq=10mAqである。

3) ブルドン管式圧力計

気体や液体の圧力をブルドン管の弾性変形による応力と釣合せ、その歪みの大きさによって圧力を測定する。一般に圧力計(ゲージ)と呼ばれ広く用いられている。

4・16図はブルドン管式圧力計の内部を示すものであり、圧力計の取付けネジ部へ測定流体をパイプで導くとブルドン管はその圧力で矢印方向へ拡げられる。これによって指針が動き圧力を指示するのである。この形の圧力指示は大気圧は示さず流体の有する圧力を示す。そのほか弾力性を利用したものにベロー式やダイヤフラム式などの圧力計がある。大気圧以下の圧力計を一般に真空計という。

 

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4・16図 ブルドン管式圧力計

 

4) 電気抵抗圧力計

金属の電気抵抗が圧力によって変化することを利用した圧力計であり、比較的高圧用の圧力計として用いられ、その誤差は0.1%以内で精度の高いものである。

5) 圧電気式圧力計

適当な方向に切った水晶板をセンサとし、流体の圧力を加えると電荷を生ずるのでこれを電気計で測り圧力計に指示するようにしたものである。一般に電気式圧力計として多用されている。

6) 指圧計(インジケータ)

シリンダ内の燃焼ガスの圧力を測る計測器であり各種のものがある。いずれもインジケータコックに取付け、必要な時にシリンダ内の爆発圧力を計測する。

 

 

 

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