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2・4表 重油のJIS規格

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(注)

(1) 1種および2種の寒侯用のものの流動点は0℃以下とし、1種の暖候用の流動点は10℃とする。

(2) 上表中1種はA重油、2種はB重油、3種はC重油を示す。

 

2) 燃料油に要求される性状

(1) 適当な粘度を有すること

良好な燃焼を得るためには、適切な粘度の燃料油を使用する事が必要で、粘度が高いと霧化が悪く燃焼不良となる。

(2) 不純物の少ないこと

硫黄分、残留炭素分、灰分、水分、バナジュウム等が多いと堆積物や、スラッジが増加し燃焼不良や摩耗の原因となるほか、腐食の原因となる。

(3) 着火性の良いこと

着火性を示すセタン価、又はセタン指数が低いと、始動不良が発生する他円滑な運転が出来なくなる。

3) 燃料油の選択

使用燃料はメーカ、機種、用途等により異なるが概略下記のようになっている。

小形高速機関:軽油

中形高速機関:A重油

中小形中速機関:A重油

中形低速機関:A重油又はB、C重油

大型低速機関:C重油

なお、A重油仕様の機関には、軽油を使用しても差し支えは無いが、軽油仕様の機関にA重油を使用すると、不純物によるこし器の早期目詰まり、硫黄分の増加による腐食等が考えられるので使用燃料変更の場合はメーカと十分打ち合わせする必要がある。

4) 燃料油取扱上の注意

(1) 燃料タンクやドラム缶には雨水や、海水が入らないように注意する。

(タンク底には水やゴミが沈澱しているので底から吸い上げないこと)

 

 

 

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