前、後進切換弁から、クラッチ軸に設けられた油孔を通って作動油が、シリンダ内に送られてくると、油圧ピストンは摩擦板とスチールプレートを摩擦板受け板に圧着させ、クラッチハウジング、スチールプレート、摩擦板、小歯車の順に動力を伝達する。油圧が抜けると油圧ピストンは戻しバネにより戻され摩擦板とスチールプレートは離されて動力の伝達は解かれる。
2・208図 油圧湿式多板減速逆転機の構造
2・209図 油圧クラッチの断面図
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