4] エアスタータ
エアスタータは2・193〜195図に示すようにモータ部分と駆動部分に分かれており、モータ部分にはケースの中にロータとロータ羽根が組み付けられている。又駆動部分は、ケース(1)、減速ギヤ(6)、摩擦板(7)、ピニオン(4)、ピニオン軸(5)などで構成されている。
圧縮空気が、エアスタータの給気口よりメインケース(1)内に吹き込まれるとロータ(2)の溝にはめ込まれたロータ羽根(3)を押し出すと同時にその側面に当たり、回転力をロータ(2)に与え急激に高速で回転を始める。ロータの回転は減速部分及び緩衝部分を介してピニオン軸(5)に伝達されるがピニオン(4)は慣性のため同時には回転せず回転を起こす前にピニオン軸(5)に切られたネジによって前方に押し出され。、エンジンのはずみ車に設けられたリングギヤと噛み合う。ピニオンはピニオン軸の端まで来て止まり、そこで初めて軸の回転がリングギヤに伝わりエンジンを回転させる。エンジンが始動して回転が上昇するとピニオンがエンジンにより駆動される状態となり起動の場合と逆にピニオンが後退し、リングギヤとの噛み合いが外れる。