5) ロッカアーム(弁腕)、ロッカシャフト(弁腕軸)、弁腕軸支え台
弁腕は、弁腕軸支え台に固定された弁腕軸を支点にして、弁押し棒の動きを吸排気弁に伝える役目をしている。弁腕には可鍛鋳鉄又は鍛造材が使用され、弁との接触面には焼き入れ又はチル硬化により耐摩耗性を高めている。又弁腕軸に嵌る部分にはブッシュを入れ軸受けとしている。
弁腕軸支え台は鋳鉄で造られ、ボルトでシリンダヘッドに固定されている。又弁腕軸両端にはサークリップ等を入れ弁腕の抜け出し防止処置が施されている。
なお、4弁式ヘッドには2・81図に示すようなT形のレバーを使用し弁腕の動きを同時に2本の弁に伝える構造となっている。