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2・118図 燃料ポンプ付調速機

 

(2) 点検と整備

ガバナバネの損傷、へたりなどを点検する。ガバナウエイトのピン、ブッシュ、ローラ摺動筒、スラストベアリング、シフタ、ガイドブッシュなどの摩耗やベアリングの損耗程度を点検する。特に大きなガバナウエイトの場合はピンの摩耗が激しいので、注意する。常用回転数で良く使用されるものはその付近での当りが強く局部的な摩耗を生じ不同回転の原因となることがあるので十分点検し、摩耗の激しいものは交換する。

(3) R.SV.ガバナのアイドリング調整

ミニマムアジャストネジおよびアイドリング(サブ)スプリングの封印を解除して次の順に調整する。

a] 機関を十分暖機し、清水温度を70℃以上にする。

b] リモコンケーブルを外し、コントロールレバーをフリーの状態にする。

c] アイドリング(サブ)スプリングをフリーの状態にする。

d] ミニマムアジャストネジで機関回転数を550〜650min-1(550〜650rpm)に調整する。

e] アイドリング(サブ)スプリングを締め込み、50min-1(50rpm)程度回転数を上げる。

f] ミニマムアジャストネジを弛めエンジンストップの生じない回転数でセットする。

ハンチングを起す時はアイドリング(サブ)スプリングを締め込み、回転上昇分をミニマムアジャストネジで下げ、ハンチングを起す手前で止めセットする。

 

 

 

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