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燃料制御の作動としては2]と3]はほぼ同じであるので、ここでは機械式ガバナと機械油圧式ガバナの構造および作動について説明する。

 

2) 機械式ガバナ

(1) 構造と機能

重錘が回転する時に生ずる遠心力とバネ力の釣合いによって燃料の噴射量を調整し、回転速度を一定に保持する働きを持たせたオールスピード(低速から高速域まで作用する)タイプのガバナである。

1] 単筒形燃料ポンプ用機械式ガバナ

2・116図に示すように、エンジンの回転速度を決める調速ハンドル、エンジンの回転と連動して回転しているガバナウエイト部分、燃料ポンプの噴射量調整桿との連結リンクおよびスプリング等より構成されている。

ガバナウエイトは、ウエイト支え台にピンで取付けられている。

ガバナウエイト支え台とガバナ軸およびガバナギヤはキーまたはナットで固定されており、クランク軸が回転するとクランク歯車、中間歯車を介してガバナギヤが駆動され、ガバナ支え台が回転してガバナウエイトに遠心力が生じる。

 

119-1.gif

2・116図 機械式ガバナ

 

エンジンの回転速度が高くなればガバナウエイトに働く遠心力は大きくなり、ガバナウエイトピンを支点としレギュレータスプリングを引張りながらガバナスプリングを圧縮して外側に開く。

 

 

 

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