第1章 ディーゼルエンジンに関する基礎知識
1. 常用用語・単位・関係式
(エンジンをよく理解するために知っておきたい事項)
1.1 SI単位について
SIとは「国際単位系」の公式略称である。
語源は、フランス語のLe Syste'me International d'Unites.
(英語は、International System of units.)の頭文字をとったものである。
国際単位系という名称は、その略称SIとともに、1960年の国際度量衡総会の決議によって与えられたものであって、この国際単位系は、1・1表に示してあるように、7個の基本単位(1・2表参照)と2個の補助単位(1・3表参照)の合計9個の単位と、それらの単位を掛けたり割ったりすることによって組み立てた多数の組立単位とで構成される。
これらの基本単位、補助単位および組立単位を使えば、ほとんどすべての物理量を表現することができる。しかし、SIの単位ではないが従来広く使われてきた単位で、実用上重要なものが、いくつかあるが、それらはSIの単位と一緒に使ってもよいことにしてある。
例えば、時間の単位の分、時、日などである。
SI単位の10の整数乗倍を表すためには、決まった接頭語(1・4表参照)を付けることになっている。