( ) 4. ダンパ不良
ダンパの弾性ゴムが変質したり亀裂を生じたり、シリコンオイルが漏れたりすると、ダンパとしての機能が失われ、振動を吸収できなくなり、ねじり振動が干渉して、軸系に大きな縦振動を起こすことがある。
( ) 5. ダンパ不適合
ねじり振動の共振が常用回転域で発生する場合は、ダンパを設置するなどの対策を必要とするが、ねじり振動の計算を行い、適切なダンパを取り付けるように、検討しなければならない。
12. 次の文章は排気ガス色の異常で黒煙が出る原因について、過給機と空気冷却器の不良について述べたものである。正しいものに○を付けなさい。
( ) 1. 過給機タービンホイールにカーボンが付着堆積すると、排気ガスの熱エネルギーを十分吸収できなくなり、タービン効率が低下し回転数が減少し、十分なブースト圧力が得られなくなる。
( ) 2. 過給機のシールリング膠着や折損、カーボン付着などが起こると、回転摺動抵抗が減少して回転数が上昇するのでブースト圧力が減少する。
( ) 3. 過給機のタービンやコンプレッサホイールのブレードなどに損傷や曲がりを生じた場合は、効率が悪化して、ブースト圧力が低下すると共に、タービンの振動や異音が発生する。
( ) 4. 過給機ロータの軸受メタルやスラストメタルなどが摩耗や焼付きを生じると円滑に回転ができなくなり、軸とケースの干渉、ホイールの曲がりなど重大事故が発生する。
( ) 5. 空気冷却器の冷却パイプやフィンへのスケール付着による汚れにより、冷却効果が悪化すると、給気温度が低くなり空気密度が低下して、酸素不足による不完全燃焼を招く。