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調整後の厚さ…30〜35が望ましい(最小20mm)

20mm未満のとき鉄板製に取替える。

45mm以上のとき鋳鉄製で新作する。

55mm以上のときダブリングを厚くしチョックライナの厚さを許容値内に入れる。

チョックライナが厚くなり過ぎると機関振動の原因となる。

f] チョックライナの形状

 

113-1.gif

5・5図

 

客先(機関長)に対して、新船の時はよいが半年位経ったらチョックライナを必ずチェックして貰う様に云うこと。

g] 機関及び減速機等の芯出し完了後中間軸受ボルト、機関据付ボルト等を本締めする。

(イ) ジャッキボルトはゆるめておく。

(ロ) サイドジャッキはそのままとする。

(ハ) 据付ボルトを平均にそして充分に締付ける。

h] デフレクションおよび主軸受のスキマを確認する。

i] 中間軸受ジャッキを取り去り中間軸受を点検する。

j] 軸系リーマボルトを取付け平均にそして充分に締付ける。

k] 船尾管パッキングランドとプロペラ軸スリーブとのスキマを確認する。

l] 芯出し作業にはクランク軸のターニング回数が多いので各軸受に油切れが発生しないよう常に注油すること。

2) 補機据付

補機としての各機器にはその制御機構として高圧油圧系統が付くなど機器夫々の取扱いが異なってくるので各説明書等によってその調整には充分な注意が必要である。

(1) モータとセンタリング

各機器にはモータのつくものが多いが、それが共通台床上にセットされていてもメーカからの輸送中の歪や据付時の無理等によりセンタリングが狂っている場合が多いと思わなければならない。従ってこれら機器を据付ける際に必ず手で廻して回転状況を点検してみる必要がある。

尚チェーンカップリングやゴム輪を使った撓み継手の場合も、軸芯の狂いは継手自体の寿命をそこなうばかりかモータ側にも悪影響を及ぼすものだと考えるべきである。

 

 

 

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