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3] コンペンセータアッセンブル

ハウジングにコンペンセータアセンブリを組込んだ状態で、パワーピストン、プッシュロッド、コンペンセータが自重でハウジング内を上下に移動することを確認し、もし動きが不円滑の場合は修正または交換する。

〈注記〉

パワーピストンの動きが滑らかでないとエンジン取付後、ハンチングや変動率過大等エンジン不調の原因となる。

 

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3・18図 パワーピストンの動きの点検

 

4] フライウェイトアセンブリ(3・19図)

フライウェイト内に異物が入ると、フライウェイトが円滑に作動しないことがありますので、フライウェイトがスムースに動くことを確認する。

また、充分に洗浄を行うこと。

〈注記〉

フライウェイトのディスク穴とパイロットバルブの嵌込みがスムーズであることを確認して下さい。

もし、当傷・カエリ等がある場合は修正する。

 

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3・19図 フライウエイトアッセンブリ

 

5] パワーピストン、ガイドレバー及びターミナルアーム(3・20図)

ガバナ出力の伝達部であるターミナルアームのピン孔およびピンが摩耗しているもの及び、パワーピストンの内径摺動面が摩耗している場合はそれぞれ交換する。

また、スピードコントロールシャフトの曲り及びシャフト支持部に摩耗が認められるものは交換する。

6] レギュレーティングバルブ(3・21図)

ピストンが円滑に摺動することを確認して下さい。もし、引っかかりや摩耗が大きい場合は修正または交換する。

7] その他の部品

各部品の亀裂、損傷、ネジ部に異状等が認められるもの及び発錆の有無を確認し、不良の場合は修正または交換する。

Oリング、ガスケット等消耗品は再使用せず必ず交換する。

各種スプリングの折損、ヘタリ、発錆の有無を点検し不良の場合は交換する。

 

 

 

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