(4) 動線(フットパス)の検討
「堀川用水沿いの交流ゾーン」内の動線を検討する際、それぞれの性格から3種類に大別可能である、(図6-3参照)
1] 各施設相互を結ぶ骨格となる動線(黒矢印で明記)
○駐車場から各施設、或いは各施設相互を結ぶ動線。
○基本的に「保全ゾーン」と「物販・交流ゾーン」を接続する骨格となる動線。
2] 堀川用水及び通堂川に沿った動線(青矢印で明記)
○堀川用水沿いの動線は、三箇所の水車を結ぶ動線として、現況においても散策路として機能してあり、既整備済み或いは比較的容易に用地の確保が可能な動線。この部分は、更なる利用促進のため、リニューアルが必要である。
○山田橋よりも上流は、現況において園路を確保する水路敷き等が無く、用地の確保が難しいと思われる。このため、一貫した堀川用水沿いの動線の確保のため、山田橋より上流部については並走する県道の歩道を使うことが望ましいと思われる。
○通堂川沿いの動線は、河川に並走して動線の確保に必要な用地があり、既に農作業等の作業用道路として機能している。従って、この作業用道路にアレンジを加えることで散策にも対応できる動線として整備することが望ましい。
3] 隣接ゾーン、集落をネットワークする周遊性のある動線(赤矢印で明記)
○筑後川の堤防に沿った歩行者専用の動線は、堀川用水沿いの動線が山田橋より上流部において県道の歩道を活用しなければならないことをフォローするもので、三島排水樋管のアクセスポイントから隠家の森方面を接続するものである。
○これは、朝倉町南西部にある桜並木の動線をモチーフにしたもので、堤防の下端を並木に沿って移動することを想定している。
○南西部の既存の桜並木は、町内の有志によりボランティアとして植栽されたもので、これと同様の整備手法を取ることを前提に計画を進めていくことが望ましい。