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c. 展開にあたっての考え方

○「斜面と山裾を生かした風土体験ゾーン」の各アクションプログラムは、斜面や山裾を生かし、点在する歴史的遺産や溜池、果樹園などを取り込んだ朝倉固有の風土体験が出来る空間の創出を目指すものであり、町民の遊び場として機能させるほか、都市住民のレクレーションニーズにも対応させていくことを狙いとしており、都市間交流等へ寄与する。

○その中で、「既存の斜面を生かした自然的たたずまいのオープンスペース」「渓流遊びやデイキャンプの出来る自然河川公園」などは、大量の景観材料を投入するような大規模な整備ではなく、既存の地形条件などを生かした朝倉ならではののびのびとした自然的設えのオープンスペースとする必要がある。

○このオープンスペースの創出においては、用地を町側が確保することを前提とするのではなく、耕作放棄地(未利用地)等を積極的に活用していくことが望ましい。

○また、有志を募り、観光果樹園やオーナー制度など民間主体の活力を積極的に発掘し、有機的な拡がりを目指す必要がある。

○「歴史的遺産や溜池、果樹園などを結ぶトレール(小径)」においては、既存の道路ネットワークを活用していくことを前提とし、建設コストを低減していくことを前提とするべきである。整備イメージとしては、既存道路の一部を歩行者・自転車等の安全な通行が出来るよう規制し、サイン施設等を充実させることで各ポイントヘの誘導を明確にしていく等が挙げられる。

 

(注1)ウォーキングトレイル:

本来、動物が通ってできた荒野・山中の小道、足跡などをいう。本調査研究では、自然発生的にできる小径を想定し、散策などの動きを念頭において使用している。

(注2)サイクリングトレイル:

ウォーキングトレイルの歩行者散策道に対し、自転車による散策道を想定した道。類義語に「ネイチャートレイル=自然観察道」等がある。

(注3)デイキャンプ:

日帰り等の小規模で手軽なキャンプ。近年、家族単位を中心とした余暇活動として近年人気を集めている。

 

 

 

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